学生が消費者金融からお金を借りるための条件とは?

消費者金融だけでなく、さまざまな業者から借入をするためには、確実に返済が望めることが第一条件であり、当然のことながら返済能力に関する審査が不可欠です。このことから、消費者金融は安定的な収入が見込める(=返済能力が確保できる)社会人を融資対象としている業者がほとんどです。
しかし中には、生活費や学費などの捻出のため、消費者金融の利用を必要とする学生もいることでしょう。上記の要素を考えれば、学生の利用は難しいことのように思われますが、実際のところはどうなのでしょうか。
結論から言えば、幾つかの条件を満たせば学生でも消費者金融を利用することは可能です。
まず第一の前提として、20歳以上の成人であること。これは、2010年に完全施行された改正貸金業法によって厳格に規定されており、借入などを含む法律行為に親の承諾を必要とする未成年者への貸付は禁止されています(ただし、20歳未満でも18歳以上で婚姻している場合は、成人と同等の権利が認められることになります。また、非常にレアケースですが、法人の代表者となっている場合などには、融資が認められる可能性があります)。
第二に、アルバイトなどで安定的な収入があること。借入を受けた現金は返済の義務を負うため、確実な返済の目処が立っている人にしか消費者金融は融資を行いません。継続性が重要な要素として融資の判断材料となりますので、少なくとも半年以上は同一の職場で働いていることが望ましいとされます。アルバイト先への在籍確認(個人名による電話連絡)、給与明細などの提出が求められることもあります。
かつては、大手の消費者金融の大多数で学生への融資を敬遠していましたが、近年では門戸を広げつつあり、「学生ローン」(学生だけでなくフリーター、収入のある主婦なども対象に含む)などの名称で専用の金融商品も揃い始めています。ただし、総じて融資可能額は低めに設定されており、またすべての業者で融資対象となっている訳ではありません。事前の問い合わせや情報収集が不可欠と言えるでしょう。
一部で、「学生ローン専用」を謳っている業者もあります。こちらは、免許証・保険証などの身分証明書のほかに学生証の提出が必須条件となっており、一般の消費者金融よりも審査に通りやすいとされています。場合によっては親の勤務先などの確認が行われることもありますが、在籍確認などの電話連絡が行くようなことはないようです。また、就職活動中の場合でも、内定先や面接先などへ連絡が行くことはありませんので、就職活動に不利に働くということもありません。
このように、学生であっても条件によっては消費者金融の利用は可能です。しかしいずれにしても、借入をするということは返済の義務を負います。無計画な利用を避けるのはもちろんのこと、確実に返済できる状態であることを確認した上での利用を心がけましょう。

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