消費者金融・キャッシング・融資の歴史
近代の消費者金融の歴史は浅く、1960年に大阪で一般人向けに小口融資を始めたのが最初だと言われています。そのため、まだ53年ほどしか経っていません。「団地金融」と呼ばれ、無担保・無保証で融資していたため利用しやすく、このスタイルが定着していきました。質屋はモノを担保にしていましたが、消費者金融は人の信用を担保にすることで無担保・無保証での融資を実現させました。1970年代にはサラリーマン金融、サラ金と呼ばれるようになりました。しかし悪質な高利貸しも存在しており、これが社会問題になるとサラ金地獄という言葉もささやかれるようになりました。1980年代にはその事態を改善するため、改正賃金業法が施行され上限金利が引き下げられました。名称も消費者金融に変更されました。1990年代には親しみやすいコマーシャルや無人契約機が登場して、敷居が低くなり利用者も増えていきました。そして2010年には貸金業法が完全施行され、総量規制(年収の三分の一までしか借入できない)や上限金利の引き下げ(20%以下)などが行われました。しかしこれによって消費者金融はますます経営が苦しくなり、総量規制の対象外で金利も低い銀行系のカードローンが台頭してきました。具体的には三菱UFJ銀行のバンクイックやみずほ銀行のカードローンなどです。現在では消費者金融より銀行系カードローンの方が優勢になってきています。
以上が消費者金融・キャッシングの歴史です。